2005年1月号
新年あけましておめでとうございます
 皆様、年末年始いかがお過ごしなさいましたでしょうか?私事で申し訳ございませんが、私は例年どおり除夜の鐘をついて、年越しそばを食べ、初詣に行き・・と年頭行事をすませ、新しい年を心静かに迎えることができました。新宿で美容外科を開業して20年目を迎えました。昨年は猛暑・台風などの災害が多発し、年末にはスマトラ沖地震・津波という大災害で大変だったにもかかわらず、私自身は過去20年で一番心穏やかなお正月を過ごすことができたのではないかと思います。
 その理由として考えられることは吉沢クリニックの経営がすっかりスリムになったためだということが挙げられます。少し前までは広告宣伝費に莫大な金をかけていました。それを少しでも取り戻そうとして必死になって毎日を過ごしていたのです。お正月どころではなかったのです。患者さんからいただく手術費も、今みたいに安くありません。莫大な広告宣伝費を捻出するためには手術費を高くいただくしかなかったのです。一つでも多くの手術をしようと必死だったのです。予約制も形だけで同じ時間帯に何人も予約をとって、予約なんていうものじゃなかったのです。だから患者さん達は待合室でハチ合わせしていやな思いをすることもありました。私自身が麻痺してしまい、何時間も待たせてしまう事も何とも感じなくなってしまっていました。しかしそんなにアクセクして稼いでも、それらは広告屋さんの支払いに消えていってしまっていたのです。「これではまるで広告のために働いているようようなものだ。いくら美容外科といっても、正式な診療科目として認められているにもかかわらず、今の美容外科は本当の医療ではないのではないか。」と気付いたのです。美容外科を正しい医療の一分野とするために、広告宣伝をキッパリとやめました。当然患者さんは少なくなりました。ハデな広告宣伝をしているところが良いと思っている人は来なくなりました。しかし患者さん一人一人とゆっくり話ができるようになりました。手術費が安いので喜んでくれます。職員もベテランだけを残し、必要最小限の人数にしました。お互いを当てにせず、各人がキチッと自分の仕事を仕上げるので効率が良く、意思の疎通も確実で、いわゆるポカによるミスがなくなり、安全な日常診療を行えるようになりました。
 そんな企業努力の結果、患者さんの数が減っても、患者さんからいただく手術費を安くしても、広告宣伝費が無いので最終的な収支決算は以前と変わらなかったのです。私は自信を持つことができました。「これこそ自分が理想としていた本当の美容外科医療だ。広告宣伝をしなくても患者さんは来てくれる。知る人ぞ知るというクリニックこそ私の理想だ。患者さんを厳選して、余った時間を本当に美容医療を必要としている人のために使えるようになったじゃないか。医師吉澤伸二のところにきてくれる人達だけのために私は自分が今までに会得した美容外科手術を行えるのだ。医師としてこんな幸せなことはない。」「60歳を過ぎたんだから、あまり欲をかかず、一日一日が静かに過ぎて行けば良いかな」なんていう心境になったお正月でした。
Copyright (C) 2004 Yoshizawa Clinic. All Rights Reserved.