2005年2月号
〜 美容外科を受診される皆様へ 〜
賢く美容外科にかかるためには・・・Dr,吉澤からの提案です
 今まで、美容外科業界の暗闇、恥部を斬ってきました。しかし、今回は患者さんへの苦言を一言述べさせていただきます。
 実は、先日初老のご婦人から相談を受けたのです。その方は20歳の頃(今から30年前。そのクリニックは今は無い)目の手術を受け、その後ずっといじり続けているのです。最後は2週間前に某美容外科クリニックで上瞼に脂肪融解注射を受けているのです。そして、その結果上瞼が凸凹になってしまったので、それをなおしてくれる良いクリニックを紹介しろということなのです。話の経過が長く、複雑なので、最初(20歳の頃)から順序良く説明し直してもらった程でした。それによると30年の間に6回も上瞼をいじっているのです。それも6回共全部別々のクリニックで、受けた手術も全部違う手術なのです。一つのクリニックで手術をしてもらうと、そこはどうだのこうだのと不満を言い、だから次ぎのクリニックへ行ったら、別の手術が良いと言われその手術を受けたけど、再びそこはどうだのこうだのと不満が積もり、そのために再び他のクリニックにかかり、また別の手術を受けるという繰返しなのです。「そんな医者のかかり方をしていたのでは良くなるものも良くなるはずはありませんよ。」ちょっと酷かったかもしれませんが私はハッキリ言いました。「あなたは毎回違った医師にかかっていますが、それでは手術した医師もやりようがないじゃないですか。手術した医師が診ればちょっと修正を加えて済むところ、ちがう医師が他の手術をしてしまえば、前の医師の責任は無くなってしまうのですよ。他の医師がやったすぐ後に簡単に手を出すような医師も悪いが、あなたも悪いのですよ。なぜ自分が選んで手術をしてもらった医師を信用しないで、直ぐに他の医師のところへ行くのですか。今後は、この医師なら最後の最後まで任せられるという医師を見つけて、その先生にずっと診てもらうようにした方がよいですよ。」と忠告しました。
 このご婦人の例を参考にして、皆様に美容外科の手術というものについて知っておいていただきたいことを列挙します。
@美容外科をエステと同じような商売と考えているクリニックでなく、
医療として真剣に取り組んでいるクリニックを探して選んで下さい。
 このご婦人は宣伝しているから有名なクリニックだと思って、そんな所ばかりを選んでかかっていました。そんな所の実情はアルバイトの医師が毎日交代でクルクル回っているような所もあります。日本中にはハデな宣伝もせず、一人の医師が自分のポリシ−を持って、じっくり美容外科医療に取り組んでいるクリニックも多いのです。
A 傷の治り方は一回目より二回目、二回目より三回目と悪くなります。また治るにも時間が掛かるようになります。一箇所に何回も手術をすればそこの部分はどんどん治りが悪くなり、仕上がりも汚くなるのが普通です。この程度で止めておいて、あとは時間の経過を待つのも大切です。
B もし同じ場所を再手術しなければならない場合は、なるべく時間的に間を開けるのがベスト。早く早くとあせってはいけません。
C 一回の手術で全て完成するとは限りません。二回、三回と修正が必要な場合もあります。それをしてくれないようなクリニックは避けねばなりません。また、修正の相談に行ったら他の手術を勧められてまた費用がかかってしまったなんてこともありますから注意してください。このご婦人は今まで一回目で気に入らないと他のクリニックに行ってしまうので手術した医師もどうなったかわからずじまいになっていることでしょう。手術した医師に経過を見せながら、時間をかけて仕上げていく必要がある場合は多々あります。まして何回も手術している場合は癒着がひどかったりして最初から思惑通りに仕上がらないことが多いのです。それには患者さんと医師とのコミュニケ−ションが大事なのです。カウンセラ−任せで、医師とのコミュニケ−ションが取れないようなクリニックは避けなければなりません。
D 本来、前の医師がやった手術の後に、他の医師がそれを直すということはあまり行いません。前に手術してもらった医師に直してもらうように勧めるのが普通です。「私が直してあげましょう」とすぐ手をだすような医師はあまり経験のない医師です。そんな医師がやればよけい気に入らない結果になるでしょう。
 どんな医師、どんなクリニックが良いか決めるのはご自分の責任です。
さて皆様、こんなことを参考にして美容外科におかかりください。
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