2005年5月号
本当に良い病院ってどう選ぶの? vol,2
大学病院ってどうなの?
 皆さんは大学病院の教授と聞くと、ものすごく偉くて「とても自分なんか診察をして貰えないんじゃないか」さらに「どんな難病でも、教授に見てもらえばすぐに治ってしまうんじゃないか」などと思うかもしれませんね。大学によってはそんな偉い教授もいます。しかし、教授になるためだけに一つの事だけを懸命に研究ばかりし、研究論文を沢山書いて、それで教授になった人もいるのです。その研究たるや若い部下の研究成果を自分の名前で発表したり、他人の論文を盗んであたかも自分の研究論文として発表したり、実際の診療で人間には役に立たない実験ばかりして発表したり。でも対外的には実情を知らない人々の間では評価されて、間違って教授になってしまったような人もいます。なぜなら論文の数では他の医師は勝てません。それはそうですよ、他の医師は多くの患者さんを見るのに忙しく、論文を書く暇が無いのに、一方では動物相手に実験ばかりしていれば、いくらでも論文なんて書けてしまうものです。大学によっては論文の数で教授を決める、そんな風潮があります。でも、そんな教授に診察されたのでは患者さんは気の毒ですよね。
 最近私は、某有名私立大学の内科にそんな教授が実在しているという事がわかり、本当に驚きました。その教授は医学界でもその道の権威としてかなり有名なのですが、実際には患者さんの治療法を全く知らないのです。ですから自分の部下の医師の教育もろくにできないので、部下の医師も治療法がわからず正しい治療ができません。患者さんはひたすら入院日数が長くなるだけで病状も日に日に悪化していくのみ。主治医の部下の医師も、患者さんの前で平気で教授の悪口を言う始末。その患者さんは「殺される前に他へ転院しよう」ということで即日退院して、何とか命は助かったというおそまつな本当の話があります。そんな教授に捕まった日には患者さんは気の毒ですね。なぜなら患者さんは実験動物としてしか診られず、また教授も実験動物としての扱い方しか知らないのです。それでも人間を診る内科の教授としてアグラをかいているのです。
 大学病院には研究機関そして教育機関としての役目があります。すなわち医学の発展になるような研究をしなくてはなりません。そして、卒業したての医師を教育して一人前の医師に仕立てる役目があります。それを、患者さんのためでなく、自分達のために都合良く使い分けている大学病院もあるのです。具体的には、大学病院では医学研究のためには患者さんは研究材料として利用します。肝臓、腎臓、肺臓などに針を刺されて組織を取られても文句をいわずに納得しなければなりません。成り立ての医師が点滴したり、血液を取るのが下手で何回も針を刺されても文句を言ってはいけません。なにしろ患者さんは成り立て医師の教育材料、すなわちモルモットなのです。さらに、医師が手術ができるようになるための道具です。例えば、盲腸・包茎・帝王切開・人工妊娠中絶術などの手術は医師になって一番最初に行う手術で、最初からうまくいけば不幸中の幸いです。ちゃんとした大学病院であれば、もしうまくいかなかった時は指導医が責任をとってくれるのかな? というくらいの覚悟があれば大学病院にかかるのもよろしいでしょう。
 全ての大学病院が同じようにダメなのではありません。先ほどの某有名私立大学の内科に4ヵ月入院していて餓死寸前のところで他の大学病院に転院して元気を取り戻した私の知り合いの患者さんが新しく転院した大学病院たるや、これは素晴らしい大学病院です。これこそ患者さんのため、日本の医学発展のため、中で働く若い医師の教育のため、全てにマル優マ−クを付けてもよい大学病院なのではないかと感心しました。大学病院とはこのような病院であるべきというような見本になる大学病院もあります。もしあなたが大学病院にかかるなら、知名度や外見に惑わされず良く調べて本当の医療を受けられる施設を選んでください。
Copyright (C) 2004 Yoshizawa Clinic. All Rights Reserved.