2007年3月号
タミフルと医療の質
 今月のコラムが遅くなり申し訳ございませんでした。インフルエンザの予防注射をしようしょうと思っている内にインフルエンザに罹ってしまいました。まだ咳きと痰がありますが本調子になるのに10日間かかりました。歳をとると治りにくくなるものですが、さすがタミフルを飲む気にはなれませんでした。 
 私は患者さんには新薬というものはすぐに使うということはせず、半年以上たって副作用の報告がなければ必要最小限使うという主義なのです。もともとタミフルの買い置きはしていませんでしたが、備蓄とかいって大量に買い占めている病院は大変だろうと思います。タミフルの調査研究会の会長が製薬会社から1000万円のワイロをもらっていた研究会の調査報告書など誰が信じるでしょうか。またまた製薬会社と厚労省の癒着の弊害が露見したようです。
 タミフルはすでに新薬ではないけれども発売当初から問題のある薬でした。しかし、国の方針で備蓄という方向に進んできましたが、こんなに事故が多発しているのになぜ即発売中止とならないのだろうと不思議に思うのです。薬害エイズの元になっている非加熱血液製剤、フィブリノーゲンによる肝炎、当時の製薬会社の猛烈な売り込みたるやすさまじいものでした。厚労省の認可をとるための莫大な費用、勿論その中には役人に差し出す莫大なワイロも含まれますし、役に立たない天下りも高給で雇っておく費用も回収しなければなりません。製薬会社は認可を取った後はその費用を回収しなければならないから病院や医師に必死に売り込みを図るのです。認可をとるためのおしきせ試験で出した製薬会社に都合の良い結果だけを信じた医者によって、本当に患者さんは何も知らずにその新薬を大量に摂取するのですから大変です。認可をとるための試験は製薬会社が良いデータを出す目的で行うもの。一方、患者さんに使う場合は、医者は製薬会社から良いことだけを聞いて、副作用のことは聞かされず使わされるのです。医者も新薬の方が利潤が高いので喜んで製薬会社の言うとおり使う。医師が患者さんに使い始めた時が本当の新薬テストなのです。それで副作用が沢山出れば製薬会社は秘密裏に製造中止、発売中止にしてしまうのです。今までもそんな薬はありました。少しの量ですばらしい効き目、副作用も少ない。そんなに良い薬なのにいつのまにやら市場から消滅してまったという薬が沢山あるのです。
 タミフルも犠牲者が少ないうちに手を打ったほうが賢明だろうと思うのです。
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