2007年7月号
4500年前の進んだ医学
 新宿医師会の講演会でインドの駐日大使の「医学の源泉はインドにあり」という話を聞きました。4500年前よりインドでは医学が発達し、それが全世界に拡がっていったという興味ある話でした。当時使われた手術器具が、今我々が使っているものと似ているのに大変驚かされました。
 私が注目したのは「割礼」の話でした。「割礼」は厳粛な医療行為として当時から行われ、それが今日でも脈々と続いているのです。その目的はあくまでも人々の健康を守るための重要な手段であり、宗教行事とかおまじない的な風習ではなかったということなのです。
 「割礼」というのは包皮の先を切開するだけの手術なのですが、皮がむけ易くなります。身体が成長し陰茎本体も大きくなる時に包皮が後退し包茎がなおります。「割礼」の習慣のない日本人は皮がきつく包茎が多いのです。「割礼」が「包茎」を予防できるのです。
 4500年前の人達がすでに包茎の害を知っていて「割礼」という医術が発達したものと思われます。常日頃私が説いているように、包茎だと亀頭が常に湿っていてバイ菌が増殖しやすいのです。増えたバイ菌は尿道炎や膀胱炎を起こします。またセックス時には女性にもバイ菌が移りその女性が性病になり性病は拡がります。反対に亀頭が裸出していれば常に乾いていて、バイ菌が増えることは少なくなるのです。性病持ちの女性とセックスをしても性病に感染する頻度や重症度は包茎男性と比較して断然少ないのです。
 現代では病院にいけばすぐに良い薬で治療を受けられますので性病にかかっても治りますが、もしそれがエイズであれば命取りになります。4500年前と今を比較してみると当時は病院もありませんし、すぐ効く薬などありません。性病はどんどん拡がり、集落全体が滅びるという事態になりかねません。「割礼」をすることにより包茎人口を減らすことが種族の維持にとって重要だったのです。4500年前の薬が無い時代、また今でも未開発な地域や発展途上国の人にとって[割礼]は重要な医療行為だったのです。
 「割礼」が野蛮な行為だとか、人権を無視した行為だなどと言う輩がいます。また医者でも包茎は治さなくても良いなどいうのもいます。しかし、数年前より性病予防,性病拡散予防には[割礼]をするべきと言い始めましたし、最近ではエイズ予防には[割礼]が最強の武器であると発表しているのです。[割礼]をして包茎を少なくすることで性病拡散を図ろうということなのです。
 日本では「割礼」の習慣が無いので包茎が多く、そのまま放置している人もいます。包茎のままでいるということは4500年前の人たちより医学的知識が乏しいということです。4500年前より医学は発達しましたが、性病、特にエイズという恐ろしい病気にかかる機会は増加しているのです。
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