2004年10月号
Dr,吉澤の診療日誌 〜日常診療から思うこと〜 vol,1 
「どこに行くのか日本人?」
 ある日、一人の外国人女性が来院しました。日本に出稼ぎに来ているプロ≠フ女性で、処女膜再生術を希望して来ました。診察室で手術に関する説明をしている時、その女性がこんな質問をしてきました。
「先生、日本人女性は貞操観念がないから、処女膜再生なんてやる人はいないんじゃないですか。先生は処女膜再生の手術の経験はあるんですか。私の国は処女膜再生の手術は盛んなのですよ。」
「ナッ、ナニッ!?」その発言を聞いた私はしばらく言葉を失い、無言のまま沈黙の時間が流れました。「オイオイ〜お前さんの言う貞操観念ってのは、処女膜再生手術をして男をダマすことかい?」と首をかしげてしまいました。この処女膜再生手術というのは、女性が人生の再出発をするための一つの良い方法だと思いますが、貞操観念とは全く別物ですよね?皆さんはこの話を聞いてどう思いましたか?外国から出稼ぎに来たプロの女性に「日本の女性は誰とでもセックスするふしだらな女が多い」と言われるようになってしまったのかと、私は戸惑いを感じました。

 アメリカ映画でおなじみの「セックス・暴力盛り沢山、ダブルインカムノーキッズ、離婚したらばすぐ再婚、ちびっ子ギャングがナイフで人を刺す」などという事はあくまで映画の中の話なのですが、日本人の中にはこれを最先端だと真に受けてしまっている人もいます。普通のアメリカ人の実生活は、今の日本のようにセックスが町中に氾濫したり、安易に離婚や再婚を繰り返したり、汚い格好をした子供達が繁華街で群れを成したり、自分の子を虐待したりなどという事はまず無いのです。そんなアメリカに、映画の世界と現実の区別もつかない日本の若い女性が遊びに行っちゃうもんだから「イエロ−キャブ」などと馬鹿にされてしまうのです。イエロ−は黄色人種、キャブはタクシ−のことで、金を出せば誰でも乗せるという意味です。

 外国人に言われる程性が乱れている今、私が今心配している事の一つが「エイズの蔓延」です。近い将来必ず日本中でエイズが爆発的に発症するでしょう。乱れきった日本社会を反映するかのように、先進国の中でエイズが増えているのは日本だけで、一日一人の割合で発症しています。さらに何人の感染者がいるかは不明です。顔の化粧だけは気にしても、お下の方はオリモノベタベタでも平気なんていう女性も多いようですが、淋病・クラミジアなどの性病が流行している今、エイズにかかるチャンスも同じ頻度であるのです。「性病にかかっていてもエイズにはならない」と思っている人や「エイズではすぐには死なない」と思っている人もいますが、それは全て間違いです。
 先日石原東京都知事の指示で、青少年の性風俗の乱れや低年齢化を問題とした委員会が開かれたというニュ−スが流れました。「罰則を設ける」や、「家庭でのシツケを徹底させる」という意見が出たそうですが、どちらも能無し役人と人生経験の乏しいの学者の安直で幼稚な時代錯誤で生ぬるいものです。彼らにも「エイズの爆発はすぐそこまで来ている」という厳しい現実を理解して欲しいものです。

 30年位前より全てにおいて日本国民全体が次第に堕落してきたような気がします。それ以前の日本国民は皆イキイキとしていて、一生懸命働き、お金を貯め、やっと欲しい物を手に入れたものです。今はどうでしょう、ほしい物があれば何が何でも欲しい、お金が無くてもほしい、努力しないで手に入る方法はないだろうか・・・と考える者が多過ぎます。毎日のように報道される、援助交際・少女買春・殺人・・・などといったおなじみの事件は、その最たるものと言えるのではないでしょうか。

 この先日本人はどうなるのでしょうか?少なくとも「乱れきった日本人」「性風俗が乱れきった国、日本」などと言われないように心がけたいものです。

Copyright (C) 2004 Yoshizawa Clinic. All Rights Reserved.