2004年12月号
ドクター吉澤から歳末警戒警報発令中!
医者やクリニックが相手だからって安心できません
悪質なボッタクリが横行!ボッタクリニックに注意を!!
 12月に入ってなぜか他院から請求された手術料の相談や問い合わせが急増しています。結論から先に言うと、手術前で支払い前ならまだ救いようがあります。しかし「すでに手術を受けてしまって常識をかけ離れた額のローン返済中」とか、「莫大な予約金を支払ってしまったけど他の安いところで手術を受けたいから支払った金をとりもどしたい」という事は手の施しようも無いのです。「あくまで他院さんとあなたの間の事だし・・・」言うと、逆に全く関係ないこちらに文句を言う人もいます。「なぜその文句を無関係なところで言って、金を支払ったクリニックに直に言わないの?そんな事だからボッタクられるんだよっ!」と言ってやりたい気持ちをグッと抑える場面も多々あります。相場が15万円の手術なのに、言われるままに100万円支払ってしまったら少しでも取り戻したいという気持ちはよーくわかりますけどね・・・後の祭なのです。
 美容外科手術料金がクリニックによって違うのはなぜかと聞く人もいます。料金を協定で統一することは独占禁止法で禁止されているからです。美容外科の手術は自費診療ですから、そのクリニックの院長なり経営者(医者とは限らない)が決めた料金を提示しています。それを患者さんが納得して手術を受けたのですから、後から文句をつけてもどうしようもないのです。この手術料金は高いと思ったら手術を受けてはいけません。資本主義経済社会ですから、手術を受けるクリニックを選んで手術同意書に印を押した患者さんにも非があるのですよ、よ−く考えてみてください。
 皆さんは何を基準に自分がかかるクリニックを決めますか。ハデに宣伝をしないと患者さんが来ないクリニックもあれば、宣伝しなくても患者さんが集まる昔からやっているクリニックもあるのです。前者に関して、その莫大な宣伝費をどうやって捻出しているかを考えた事がありますか。宣伝をハデにやれば当然患者さんから手術料を高く取らなければぺエ−できないのですから、つまりは患者さん自身が支払っている事になりますよね。患者さん自身も「宣伝で見た事がある有名クリニックだから・・・」と思って高い手術料を払ったのですから、「宣伝費の一部は自分が払ってやっている」とか「このクリニックは自分の手術料で成り立っているんだ」と思って自己満足してあきらめるしかないのです。
 さて今月のコラムの真意ですが、私はこれをボッタクられた人のために書いたのではないのです。もっと気の毒な人がいて、そんな可哀想な人をできるだけ少なくしたいという気持ちで書きました。最近のこのようなボッタクリ風俗のような相談に混じって「これは人道的にヒド過ぎる」と嘆いてしまうような事例が増えているのです。例えば「少し知恵遅れの息子さんが、保護者の了解無しに100万円のローンを組まされて包茎手術を受けてしまった」とか「娘さんが100万円のワキガ手術を断ったら、それまでニコニコして話していたカウンセラーがその場で一転。やれくさいの不潔だのと悪口雑言をあびせられ、その娘さんは現在重度鬱病になってしまった」など・・・とても医療に携わる人の言動とは思えないような仕打ちを受けたなどという相談が多数舞い込んできています。(まあカウンセラーなんてモンのほとんどは実際は単なる営業マンではあるが)これはほんのさわりで、実際には例を挙げたらキリがないという状態です。
最近のボッタクリ価格はこんな感じです、参考にしてください。
包茎:15万円前後が常識
   ボッタクリは、いろいろオプションをつけて70〜100万円
二重:10万円前後が常識
   ボッタクリは、ただのマイボツ法にウンチク付けて40〜100万円
ワキガ:20万円前後が常識
   ボッタクリは、普通のワキガ手術なのに40〜100万円
たるみの多い上瞼の手術:25万円前後が常識
   ボッタクリは、重度の眼瞼下垂だなどと言って100万円
 この底の見えない不景気に各職種の企業・団体が生き残りをかけて色々なボッタクリがはびこるでしょう。この不景気では美容外科とて今や例外ではありません。皆さんは自分が手術を受けるクリニックを決める前にもっと情報を仕入れましょう。高ければ帰って来れば良いのです。美容外科もあくまで医療・手術です。自分の体を預けられる医師を自分の手でさがしましょう。
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