2008年12月号
高齢化と認知症

 最近目につくのがお年寄りが町中にあふれているということです。これからも私を含めどんどん老人が増えてきます。そこで問題になるのが認知症です。昔は今のように「認知症」という言葉も無く、せいぜい「もうろく」するという表現を使うくらいだったのです。「近頃あの人もうろくしてきたんじゃない」などという冗談話で、あまり深刻さはありませんでした。
 なぜ認知症が増えたのか疑問に思いませんか。長寿者が増えたからと簡単に片付けるだけではすまされません。個人としてどうしたら認知症にならないようにできるか、また国として認知症の増加を防ぐにはどうしたら良いかを早急に考える必要があると思うのです。
 私は認知症増加の原因について密かに思っていることがあります。それは認知症増加の原因はカラーテレビの見過ぎのせいじゃないかと考えています。特に原色がチカチカするシーンの見過ぎは絶対にいけないのです。カラーテレビを無くし白黒テレビにすれば認知症増加は抑えられると考えています。
 認知症も脳の冒される場所により色々な型があります。私が注目しているのがピック型という病型です。これは脳の前頭葉および側頭葉が変性すると見られる認知症です。この症状がちょっと特異的なのです。皆様も「もしかしたらあの人はピック型の認知症だったのかも知れない」というような人が側にいたかも知れませんよ。その症状は、社会的にかなり高い地位にある人で普段は普通に仕事をしている人が突然万引きをしたり、変な行動をとってしまうのです。

 私の知人で会社の役職にあった人ですが、もうすぐ定年退職を迎えるという寸前に会社の備品を盗んだのを見つかり懲戒免職になりそれを苦に自殺してしまいました。また、歯科医師が近所の植木を盗んできて自分のクリニックの玄関前に飾っていたのがニュースになりましたし、最近ではNHKの有名な敏腕プロデューサーが万引きで捕まったというニュースが流れました。なんでこの人達がそんなことをしなければならないのかと誰もが不思議に思うような事件です。もし認知症の一つの症状だったら大変気の毒なことだと思うのです。

Copyright (C) 2004 Yoshizawa Clinic. All Rights Reserved.